この記事は、読書感想文の書き出しとして「きっかけ」を書くための見本や例文についてご紹介します。
また、きっかけを書く必要性やメリット・デメリットについてもご紹介します。
ぶっちゃけると、きっかけを書くのはメリットとデメリット両方あるんですよね…
はじめにざっくりというと以下のとおりです。
- メリット …文字数をかせげること
- デメリット …インパクトがなければ入賞しずらくなる
まずは、例文をご紹介してきっかけを書く必要性やメリット・デメリットの詳細もご説明しますね!
入賞を目指したい人はぜひ最後まで読んでくださいね~
読書感想文のきっかけ例文!書き出し・書き始めの見本
私は小学生の頃から読書感想文が唯一の特技でした。
毎回入賞するほど得意で、学年に関わらず他の入賞者の感想文もしっかりチェックするほど情熱を燃やしていましたので、そこから得た知識などもこのブログでご紹介できればと思います!
読書感想文のきっかけのタイミング・書き始めの見本例文
きっかけは書き始め、つまり文頭にかくことが多いですよね。
その通りで、きっかけを書くタイミングは書き始めがいいですよ~。
途中で書いてももちろんOK。
ですが、途中で書く場合は後の文章とのつなげ方が難しくなるので、
冒頭や前半(1枚目の右側~真ん中にかけて)が断然書きやすいです。
この本を選んだ理由=この本を選んだきっかけ
ともおきかえられます。
では、きっかけはなにを書けばいいのかというと、本当に自分が読むきっかけとなったエピソードです。
そうはいってもきっかけなんてないなー。どう書いていいかわからないんだよね。
よくわからない人は以下のような内容を参考にしてみて下さい。
きっかけ例文 一覧
- 自分の好きな〇〇の本を図書館で探した
- 国語の授業で学習した
- 表紙のイラストが気になった
- 将来〇〇になりたいからこの本を選んだ
- 兄弟が面白いとすすめてくれた
- 自分と主人公が共通点が多い
- 自分と主人公が真逆で違う
- 本屋や図書館で目立っていた
- 自分が好きな内容が題材
- 自分が気になっていた内容の本
- タイトルが気になった
- テレビやYouTubeで見かけた
など、例えば課題図書をなにげなく選んだとしても他にもある課題図書の中からその本を読むと決めた何かしらの理由=きっかけがあるはずです。
ここでは具体的に自分がその本を読書感想文に選んだ理由やきっかけのエピソードをかくと良いですよ。
ではより具体的にきっかけの例文を書いてみましょう。
先ほどの「きっかけ例」を膨らませて、
<見本例文>
私がこの本と出会ったのは、国語の授業です。この本を読んでもらって私は衝撃を受けました。自分と同じように両親のもとに生まれた女の子が生きていくだけでこんなに必死なんだということに。そして、自分の当たり前は本当に当たり前なのかという疑問を持つきっかけになりました
私は、図書館の読書コーナーに置かれていたこの本を見た時にその表紙の絵に違和感(変な気分)を感じました。小さな子供がお母さんの手をひっぱってるように見えたからです。普通は大人と手をつなぐとき、お母さんが手を引いてくれるのにどうして子供が手を引いてるんだろう?と気になって借りました。
僕はサッカーが大好きで図書館のスポーツコーナーでサッカーに関する本をよく借りて読む。いつものように面白そうな本を探していたら○○選手のエッセイをみつけた。サッカーの上達法が書いてあるのかなと思ったが、そこには〇〇選手が幼い頃の闘病生活の中でもサッカーをするためにしていたことが書かれていて驚きで目が離せなくなった。
私は将来ハンドメイド作家になりたい。自分の手で頭の中にあるものを実際に形にできて、それが誰かに喜んでもらえること、それを想像するだけで幸せな気持ちになれる。だからこの本を読書感想文に選んだらお母さんに「ハンドメイドの本でいいの?」と心配された。
僕がこの本を選んだきっかけは、お兄ちゃんが泣いていたから。僕の前ではいつもいばりんぼうだけど何かあった時はいつも助けてくれる強い兄ちゃんが、自分の部屋でこの本を読みながら泣いているのを僕は見てしまった。お兄ちゃんを泣かせたのは何だったのかすごく気になってこっそり読んでみたら……(感想につなげる)
など、書き方は無限にありますね!
読書感想文のきっかけの文字数や文字量
きっかけの文字数や分量はさきほど紹介した例文のような感じの量で、読書感想文の全体の10%前後。
文章にして2~4文程度が目安です。あまり多くなりすぎないようにしましょう。
もし、どうしても書きたいきっかけのエピソードがあるなら個性的な感想文にできるかもしれないので2~4文にこだわらず書いてください♪
ですが、そもそもなんて書いていいかわからない場合は自分の中でも小さなきっかけなのかもしれません。
きっかけは、読書感想文の中では重要なポイントではありません。
これはあとで説明するデメリットにも関係ありますが、きっかけを書くのに悩んで時間を使ってしますようならあえてきっかけを書かないと決めて文章を先に進めていくのもありですよ。
私自身、きっかけはあまり書きません。理由は向いていないからです(笑)
では、次はきっかけを書くのに向いている人についてご紹介しますね!
読書感想文のきっかけの必要性!メリット・デメリット
読書感想文のきっかけは基本的に必要ではありません。
その根拠として、読書感想文コンクールなどに入賞している人の多くはきっかけを書いていません。
読書感想文の書き方の本などには「きっかけの書き方」が書いてある場合もありますが、入賞を目指すならよりしっかりした内容を書けなければならず、きっかけを書くことで少しハードルがあがるんですよね。
読書感想文のメインはあくまでも感想。
こちらにも書いてあるように、読書感想文で書く内容は以下のとおりです。
- あなたはどう思った(感動した)か?
- あなたがどう成長したか?
読書を通して感じたことや成長したことを書くことが最重要。
なので、きっかけはそんなに重要じゃないこともわかりますね。
きっかけは、できるだけ自分がこの本にめり込んでいった理由がわかるような内容が好ましいです。
そうすることであとあとの文章が生きてきます!
読書感想文のきっかけを書くのに向いている人
きっかけを書くのに向いている人なんているの?
もちろん、いますよ~!
きっかけを書くのに向いている人は以下のとおりです。
- さらっと悩まずきっかけがかける人
- 文字数をここで少しかせいでおきたい人
- きっかけを効果的に結論に生かせる人
- 人が驚くようなちょっと変わったきっかけがある人
前半2つはとにかく読書感想文を早く終わらせたい人、後半2つは入賞を狙う人にとって生かせる点になります。
さらりと書くなら文字数がかせげて、きっかけはおトクです。
しかし、入賞を狙う場合はインパクトがなかったりのちの感想にあまり生かせないのであれば文字数をさいてまで書く必要性はほとんどありません。
私があまりきっかけを書かないのは入賞を狙っているため、以下の理由からです。
- 感想の分量を多く書きたい
- きっかけを生かせるようなエピソードがない
- きっかけを生かす文書力がない
本に対しての感想や熱い思いを書くことはできても、自分のきっかけをからめて結論にまとめるのは苦手だったので書きませんでした。
読書感想文のきっかけのメリット・デメリット
では、読書感想文のきっかけのメリットとデメリットを解説しますね~!
メリットとデメリットは以下のとおりです。
「きっかけ」を書くメリット
・文字数がかせげる
・インパクトのあるきっかけは文章をもりあげる
読書感想文はインパクトも大事なんです。
インパクトというのは個性的=オリジナリティのある文章が書けているかということです。
読書感想文のよみ手(審査員)は数多くの児童の感想文を読んでいます。
そこで、例えば書き出しが
「私はこの本を読んでとても面白かったです。」
「きっかけは課題図書だったからです。」
などのよくあるような文章からは、
- 感動した様子
- 成長した様子
を感じることはできません。
似たような文章はその他大勢の一般的な感想文に感じられるため、インパクトのある個性的な文章を書いてある読書感想文が入賞します。
どうせ書くなら入賞を狙いたいという方は、他の人とはひと味違うインパクトのあるきっかけを書いて感想文をもり上げましょう♪
きっかけと本の内容や自分と登場人物を関連づけて結論にからめることができると完璧です!
「きっかけ」を書くデメリット
・きっかけのインパクトが弱いと入賞しずらくなる
・文字数がムダになる
前に書いたようにきっかけの重要度は低いため、インパクトが弱くわざわざ書くほどのエピソードではない場合は書かなくてもよいでしょう。
入賞を目指す場合と文字数をかせぎたい場合で書くかどうか決めてもいいかもしれませんね。
読書感想文のきっかけ例文!書き出し・書き始めの見本と必要性のメリット・デメリットまとめ
読書感想文のきっかけは、基本的に書かなくてもよいです。
書く場合のメリットは、
- 文字数がかせげる
- インパクトのあるきっかけは文章をもりあげる
ということで、インパクトのあるエピソードがある場合は文章をもり上げられるので書いたほうがいいです♪
デメリットは、
・きっかけのインパクトが弱いと入賞しずらくなる
・文字数がムダになる
でした!
例文やメリット・デメリットがご参考になれば幸いです。